4394 エクスモーション

 
CASE支援
煩雑化していく組込みソフトウェアの課題を解決するコンサルティング事業が主力
ET開発とはクラウド活用を前提としたシステムにおける、機械製品や装置等で使われる正業技術やデータ処理技術の総称

業績推移

 
大株主ソルクシード
取引関係なし
自動車分野が売上高の90%弱を占める
販売先上位2社が売上の61%を占める
株式会社SUBARU 45.5%
ウーブン・コア株式会社 15.8%

ウーブン・コアはトヨタグループの自動運転技術開発を担っている

 
 
 
事業概要
組込みソウトウェアの品質改善に特化したコンサルティングサービスを展開
提案主体のものではなく、提案内容を実施しか課題解決まで手掛けるワンストップ型サービスを提供
自動車メーカーは自動運転に必要なソウトウェア開発は強いが、その機能を実現するためのソフトウェア開発苦手である
機能追加や追加時のテスト削減などを考慮し開発する必要があるため、そのコンサルティング支援を行っている。
外部委託はない

 
人材育成事業
レーニングプログラムの提供などし委託料を頂く
ソリューションの一部を同社以外の技術者にも利用できるツール販売
コンサルティング事業のスケーリングと事業領域の拡大にも取り組んでいく
 
ナレッジをオンライン育成サービスとして提供、サービス料を頂く
これまで培ってきたコア資産をデジタル化しツールやデータベースに活用できる
コンサル料が高く手の出なかった顧客を取り込む狙い
ストック化のコンサル指南書
 
ノウハウが漏れ優位性がなくなるのでは?
当社にしかできないノウハウは提供しない
逆に当社以外にも分かるノウハウはどんどん提供し市場シェア拡大を狙う
 
走り始めのため中期経営計画には業績を織り込んでいない
今後の業績寄与に期待

事業ごとのシナジー効果

 
 
KPI
コンサル人員は毎期7名ほど採用しているが、退職者が多く人員が増えてないのはネガティブ要素
エンジニアを含め人件費は全て売上原価に計上

 
2024年に営業利益4憶弱を目標
2022年4月1日時価総額36.2憶

 
財務状況
流動資産の殆どが現預金
潤沢なキャッシュを活かすためにM&Aも視野に入れているが、厳しいとのこと
M&Aに頼らない成長は好印象

 
競合について
現在競合はいない
 
SIer、ITコンサルなどが参入しやすいのでは?なぜ競合になっていないのか?
ET開発支援に特化した実績とノウハウの蓄積、大手コンサルには学問的ナレッジの蓄積はあるが現場の領域も理解が必要
コンサル力・開発力のハイブリッド人材が必要であり優秀な人材しか不可能
SIerは受託開発で売上をあげている。優秀な人が指揮をとりチームで売上をあげ、自社だけでなく外部からも人材を入れ売上を増やしていく
コンサルだけでは売上のレバレッジが効かず非効率に加え、コンサルできない人材が余る
エクスモーションは設立当初よりコンサル一本でやっておりコンサルできる人材しかいない
トラブル=命に直結するため実績のない新興企業の参入も厳しいと思われる
エンジニア職種もあるが社内ではコンサル見習いという認識
 
なぜ優秀な人材を確保できる?
優秀な人材はメーカーに多く勤めている
ただ、キャリアパスがミドルクラスまでしかなく技術者のままのキャリアアップが存在しない
エクスモーションでは技術者のままハイクラスになれる

 
社長の経歴
ベンチャー企業に9年ほどソウトウェアエンジニアとして勤め、その後オージス総研に入社
前職では組込み分野を得意としており、ソウトウェアのコンサルティングの仕事を任され
1つの事業部となるまで大きくした実績がある
大きな需要を肌で感じ、組込み分野に特化したコンサルの必要性実感
オージス総研はSIerのためコンサルを深める考えはなく独立を決意
起業資金の支援してくれる人を探していたら、ソルクシーズ長尾社長より丁度そういう子会社を持ちたいとい話があり、出資していただいた経緯がある

 
 
2022年4月1日1Q決算発表
減収減益
ただ、売上高実質増収
粗利増
販管費は採用費、販促費が増加
離職率の低下が当面の課題か

今年は資源価格高騰や円安により業績に陰りが見える企業が増えてくると思いますが、
自動運転技術は需要が拡大していくセクターであり、資源価格にも影響を受けにくビジネスであるため、エクスモーションの業績は今後も底堅く推移していくと考えています。
 
最後まで読んで頂きありがとうございました。